今日は、高配当株4902 コニカミノルタを分析していきます
決算情報はirBANKを一緒にみてください。
1.基本情報
株価
638.0
予想配当利回り
4.56%
事業内容
複合機、ITサービスの開発・製造・販売
2.財務・配当チェック
2020/03連結(実績) | 2021/03連結(実績) | 2022/03連結(予想) | |
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売上高 | 996,101百万円 | 863,381百万円 | 940,000百万円 |
営業利益 | 8,211百万円 | -16,266百万円 | 36,000百万円 |
経常利益 | 284百万円 | -20,000百万円 | - |
当期純利益 | -3,073百万円 | -15,211百万円 | 19,000百万円 |
1株当たり純資産 | 1,058円 | 1,094円 | - |
自己資本比率 | 41.02% | 41.54% | - |
1株配当 | 25円 | 25円 | 30円 |
発行済株式数 | 502,664,337株 | 502,664,337株 | - |
営業CF | 30,148百万円 | 78,060百万円 | - |
投資CF | -50,043百万円 | -34,330百万円 | - |
財務CF | -11,910百万円 | -13,085百万円 | - |
売上高営業利益率 | 0.82% | -1.88% | 3.83% |
配当性向 | - | - | - |
配当金 | 12,400百万円 | 12,407百万円 | - |
①業績チェック
リーマンショックでも黒字をキープして、近年も安定的に利益を伸ばしていたのですが、2020年3月期に赤字転落、2021年3月期はさらに赤字が膨らむ形となりました。
2022年3月期は黒字復帰の予定ですが、果たしてどうなんでしょうか?
黒字の時でも営業利益率は5〜6%といったところでしたので、やはり何かあった時は弱い会社でしょう。
②財務チェック
利益剰余金は順調に増えていった感じですが、ここ2年の赤字で減らしていっているところ。
自己資本比率も40%を切るかの勢いで減っております。
やばくはないけど、安心はできない財務状況です。
③配当チェック
いい感じに増配していったものの、2020年の赤字で減配。それでも30円が25円になっただけなので、株主を守る意識がとても強いのがいいところですね。
赤字転落前は配当性向50%には行かない感じだったので、まだ余裕はありそうです。
2022年3月期は黒字予想なので増配して30円に再びバック。
やる気に満ち溢れている感じがあります。
4.事業内容
主な事業は
- オフィス事業
- プロフェッショナルプリント事業
- ヘルスケア事業
- 産業用材料・機器事業
の4つですが、特にオフィス事業が不調。ペーパーレス化の波が押し寄せていたところにコロナで大ダメージ。テレワークの普及でオフィスっていらなくない?というお話が出てきました。
そんなことはコニカも100も承知。
2021年からデジタルワークプレイス事業部を作り、機器中心からワークフロー中心のビジネスへ転換を図っています。
機器のソリューションからえてきた知見をデータベース化して、さらに持っている画像という分野をつなぐことで未来のビジネス創出を頑張っています。
という中で、こんなニュース
コニカミノルタは2021年5月19日、地方自治体のDXを支援するサービス「Govchois(ガバチョス)」を同年7月から提供すると発表した。書面でのやりとりが多い自治体職員の業務に関する80万件ものデータを収集・分析することで、サービス化につなげた。同社でデジタルワークプレイス事業本部長を務める武井一常務執行役は「複合機に代表される精密機器で培った品質を高めるプロセスを生かした」と語った。初年度に100自治体以上への導入を目指す。
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01537/00077/
これがすごい伸びそうなんですよね
自治体DXはいろんな企業が色めきだっていますが、このサービスだけで一歩リードしている感があります。
5.買う?買わない?
買いですね。
逆張りのタイミングとしては大いにあり。
チャートはこんな感じで底うちムード
配当利回りも悪くなく、事業は回復傾向。新しいDXの取り組みも当たりそうなのでいい感じかと思います。
ここでの投資は逆張り投資の真髄といったところ。
最後に
投資は自己責任です
今回の記事はあくまで個人的見解を述べたもので、この銘柄への投資・非投資をオススメするものではありません