ここ１０年で配当８倍！マニアック高配当株9856 ケーユー HDを分析

2021年5月21日 2021年5月21日

今日は、高配当株9856 ケーユー HDを分析していきます
決算情報はirBANKを一緒にみてください。

1.基本情報

株価
892.0

予想配当利回り
4.31%

事業内容
自動車の販売・修理

2.財務・配当チェック（決算）

	2020/03連結(実績)	2021/03連結(実績)	2022/03連結(予想)
売上高<	99,984百万円	116,659百万円	115,000百万円
営業利益<	5,430百万円	6,039百万円	6,000百万円
経常利益<	5,608百万円	6,250百万円	6,200百万円
当期純利益<	3,715百万円	3,887百万円	3,900百万円
1株当たり純資産<	1,438円	1,526円	-
自己資本比率<	63.50%	64.31%	-
1株配当<	37円	41円	39円
発行済株式数<	44,126,024株	44,126,024株	-
営業CF<	2,498百万円	11,033百万円	-
投資CF<	-6,493百万円	-3,004百万円	-
財務CF<	1,867百万円	-2,514百万円	-
売上高営業利益率<	5.43%	5.18%	5.22%
配当性向<	31%	33%	-
配当金<	1,162百万円	1,292百万円	-

①財務チェック

売り上げ高は順調に右肩上がりでここ１０年で３倍近くになってます。

営業利益もそれに合わせて１０年で３倍以上。

ただ、営業利益率は伸び悩み。規模が大きくなったものの効率のよい運営ができてない感じでしょうか？

有価証券報告書を見てみましょう。

(輸入車ディーラー事業)
輸入車ディーラー事業におきましては、2019年4月にBMW・MINI町田鶴川、2020年1月にジープ新百合ヶ丘、2020年3月にメルセデス・ベンツ港南台と新店舗を設置する一方、2020年1月には、株式取得により株式会社シュテルン横浜東を連結子会社とするなど、積極的な業務展開を行いました。期末にかけては国産車販売事業同様、新型コロナウイルス感染症拡大による影響が顕在化し、売上高は伸び悩みましたが、通期では新設店効果もあり、販売台数・販売単価が順調に増加したことより、前連結会計年度比4.4%増の64,020百万円となりました。
セグメントの利益は、増収の効果はありましたが利益単価の減少と新店舗投資に伴う設備費等の増加、人件費等の先行投資負担もあり、前連結会計年度比15.9%減少の2,551百万円となりました。
2020年３月期有価証券報告書より抜粋

ということで、先行投資が大きそうです。この投資は回収できるのか？

財政状態は、自己資本比率は６４％と合格もやや落ち目傾向。

財務政策
当社グループは、事業の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金の活用及び金融機関からの借入により資金調達をおこなっており、運転資金及び設備資金につきましては、当社において一元管理しております。当社グループは、収益力強化による更なる営業キャッシュ・フローの積上げを図り、強固な財務体質の構築に努めることにより、今後も事業成長を確保する目的で手元流動性を高める資金調達は可能であると考えております。
２０２０年３月期有価証券報告書より

中古車の仕入れが増えるとなかなか自社だけの資金では難しいところもありますよね。

不良在庫はなさそうなので、仕入れが増える＝売り上げが出るということで悪いことではなさそうです。

②配当チェック

配当は右肩上がりで推移。ここ１０年で８倍。

流石にコロナで2020年は減配しましたが、超優良。配当性向は３０％弱なので余裕がかなりあります。配当政策では３０％を目途としています。

4.事業内容

※1.お客様に対し、自動車の販売及び修理を行っております。また、お客様より中古車の仕入れを行っております。
※2.お客様より仕入れた中古車につきまして、品質を点検の上、小売可能な商品は、その商品を販売するのに最適なグループ内の会社に販売しております。また、自動車の修理は、適したサービス工場を有するグループ内の会社に委託をしております。
2020年３月期有価証券報告書より

ベンツ、BMW、ハーレーとみんな好きそうですよね。

需要自体は落ちなさそうなのですが、国の政策は気になるところです。

EV車への大きなインセンティブが出てくるであろうことは、中古車市場に大きな営業を与えるかもしれません。