先日、ついにXYLDを購入してしまいました。
ネタツイだったんですが、まっったくバズらず。笑
そんなことはさておき、そもそもXYLDって何ってお話と、XYLDを購入した理由について解説していきたいと思います。
1 そもそもXYLDってなに?
XYLDとは、ETF(たくさんの株を少額で買えるセット商品みたいなもの)です。
正式名称は、Global X S&P 500 Covered Call ETF。
名称のとおり、アメリカの優良企業500社であるS&P500に投資しながら、カバードコール戦略で運用を行うETFです。
カバードコール戦略とは?
詳しくはググると出てくるニッセイアセットマネジメント株式会社HPがわかりやすかったです。
https://www.nam.co.jp/education/coveredcall/index.html
簡単に例え話で説明します。
Aさんがお米を1000円で買いました。
Bさんは1ヶ月後にお米が1200円になりそうと思ったので、1ヶ月後にAさんから1000円でお米を買う契約をしました。
AさんとBさんの契約条件は以下の3つです。
- 契約の手数料として、BさんはAさんに100円払う
- どんなにお米が値上がりしてもBさんは1000円でお米をかうことができる。
- お米が1000円以下になったら、契約は解除することができる(手数料は戻ってこない)
Aさんにとってのメリットは、価格がどうなろうと手数料がもらえるし、お米がなくなるわけでもないので、食べてもいいし、値上がりを待ってもいい。
Bさんにとってのメリットは、値上がりしたらラッキーだし、値上がりしなくてもリスクは手数料分だけになることです。
XYLDはこのAさんになって、お米ではなくS&P500でこの契約をするということです。
なので、XYLDホルダーは毎月この手数料が「配当」として入ってくることになります。
XYLDの成績(2022年3月17日時点)
- 基準価額 48.92$
- 経費率 0.6%
- 分配利回り(12ヶ月利回り) 10.04%
利回り10%の超高配当利回りですが、チャートは悲惨です。
S&P500を単純に購入するVOOと比較してみましょう。
VOOがここ5年で2倍になったのに対して、XYLDはほとんど変わっていません。
XYLDの配当は税引き後は7%くらいになるので、5年間配当再投資したとしても大体+40%程度とボロ負けです。
VOOは投資の最適解の一つだと私も思っていますし、実際投資もしていますが、なぜわざわざトータルリターンの劣るXYLDを買ったのか。解説していきたいと思います。
2.XYLDを買った理由その1:米国株は数年高止まりしそうだから
みなさんご存知のとおり、アメリカはインフレが進んでいます。
そこでアメリカでは金利上昇とQTが予想され、景気の加速を止める動きをしていますので、アメリカの株価上昇もブレーキがかかると予測されています。
94年から96年、04年から07年までを見ても金利の上昇と株の関係はみえてくるのかなと思います。
なので、ここ数年に限ってはS&P500もここ数年のような上昇は見せられないのではないかと予想しています。
3.XYLDを買った理由その2:戦争でボラティリティが高まっているから
ロシアとウクライナの戦争が始まり、相場はかなりボラティリティ(株価の動く幅)が高まっています。戦争も長期化が予想され、ロシアがデフォルトした際も様々な影響が出ることも予想され、相場はまだまだ混乱するのではないでしょうか。
ボラティリティが高まるとカバードコール戦略の需要が増えますので、配当金(手数料)も増えることが予想されるのです。これにより、中期投資であればXYLDのパフォフォーマンスは伸びる余地さえ感じられます。
4.QYLDより安定しそうだから
XYLDという商品と似た商品でQYLDという商品があり、こちら株クラでレバナスに次ぐ人気商品となっています。XYLDがS&P500が対象なのに対し、QQQはNASDAQ100が対象となります。
ややNASDAQ100は分散が弱く、ハイテク系に偏りがあるため下落リスクもS&P500よりも高くなります。
カバードコール戦略商品も下落局面では、誰も手数料を払ってくれる人がいなくなってしまうので、リスクは変わりません。
できれば下落リスクの低い商品を選びたいことからQYLDではなく、XYLDを選択しています。(配当利回りはそんなに変わりません)
5.まとめと投資戦略
XYLDは手数料で稼ぐカバードコール戦略商品であり、買った理由は以下の3つです。
- 米国株は数年高止まりしそう
- ボラティリティの高まりから、配当が期待できそう
- QYLDよりも下落リスクが低い
こういった理由から、XYLDを購入しましたがあくまで中期投資という戦略になります。
長期投資でみればVOOなどの単純な商品のほうが、期待値が高いのは間違い無いです。
なのでXYLDから出る配当金はVOOに使っていきたいと思っていますし、数年で売却も視野に入れています。
みなさんも自身にあった投資戦略で検討してみてください。
6.最後に
投資は自己責任です。
本記事はXYLDの購入を勧奨するものではありません。