今日は、高配当株5020 ENEOS HDを分析していきます
決算情報はirBANKを一緒にみてください。
1.基本情報
株価
474.8
予想配当利回り
4.65%
事業内容
石油の精製、石油製品、石油化学製品の加工・製造・販売
2.財務・配当チェック
2020/03連結(実績) | 2021/03連結(実績) | 2022/03連結(予想) | |
---|---|---|---|
売上高 | 10,011,774百万円 | 7,658,011百万円 | 9,500,000百万円 |
営業利益 | -113,061百万円 | 254,175百万円 | 260,000百万円 |
経常利益 | -135,764百万円 | 230,891百万円 | 240,000百万円 |
当期純利益 | -187,946百万円 | 113,998百万円 | 140,000百万円 |
1株当たり純資産 | 718円 | 724円 | - |
自己資本比率 | 28.85% | 28.85% | - |
1株配当 | 22円 | 22円 | 22円 |
発行済株式数 | 3,230,282,649株 | 3,230,282,649株 | - |
営業CF | 510,734百万円 | 679,094百万円 | - |
投資CF | -371,346百万円 | -306,791百万円 | - |
財務CF | -119,808百万円 | -355,081百万円 | - |
売上高営業利益率 | -1.13% | 3.32% | 2.74% |
配当性向 | - | 62% | - |
配当金 | 70,922百万円 | 70,906百万円 | - |
①業績チェック
2020年、2016年、2015年と営業赤字を出しています。
本当に景気敏感株ですね。
営業利益率は3%〜5%といったところで、低収益。
低収益で景気敏感だとやはり赤字リスクがありますよね。
②財務チェック
自己資本比率28.9%と低いです。
改善傾向ではありますが、配当金の維持には不安が残る数字です。
③配当チェック
配当金は2018年から増配を開始。赤字の2020年でも増配とかなり強い意志は感じます。
2021年3月期で配当性向60%程度、好調時の業績が戻れば20%ほどになると目算されるので、直近での減配リスクは低いでしょう。
4.事業内容(ESG投資とは?)
ESG投資というのをご存知でしょうか?
環境(Enviroment)とか社会(social)にとってよい、ちゃんとした会社(Governamce)に投資しようという世界の潮流です。
エネオスはご存知石油の会社です。
石油はCO2を増やすよね、そのうち底をつくかもしれないよねということで、環境に悪いと判断されて今は投資家達から見放されている状態なのです。
これはエネオスに限った話ではなく、アメリカ最大のオイルメジャーXOM(エクソンモービル)なんかもそうです。
投資家たちに見放されているので、割安になっているため配当利回りがよくなっているという構図です。
もちろんエネオス側もそんなことは分かっているので、さまざまなことにチャレンジしています。
クリーンエネルギーである水素ステーションがその一つでしょう。
とはいえ、売り上げに占める割合はまだまだ低く、2040年を目処にビジネスチェンジをしていくモデルが示されています。
5.買う?買わない?
非常に判断に迷いますが、私は買いません。
現状、割安ではあるのですがENEOSが今の規模を保って、2040年を迎えられるかはギャンブルです。
EV車の普及が見込まれる中で、水素や天然ガスはその流れから外れています。
もちろんエネルギーは車だけではないのですが、人口減少が予測される日本ではエネルギー需要そのものの需要も下がっていくことになります。
先行きは明るくないとみんなが思っているのでこの配当利回りが実現しているわけですが、その利回りも魅力的というほどの配当ではありません。
やはり買わないのが無難でしょう。
最後に
投資は自己責任です
今回の記事はあくまで個人的見解を述べたもので、この銘柄への投資・非投資をオススメするものではありません