今日は、高配当株7265 エイケン工業を分析していきます
決算情報はirBANKを一緒にみてください。
1.基本情報
株価
2,796.0
予想配当利回り
4.14%
事業内容
フィルター部門、燃焼機器部門の製造・販売
2.財務・配当チェック
2019/10連結(実績) | 2020/10連結(実績) | 2021/10連結(予想) | |
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売上高 | 5,947百万円 | 5,387百万円 | 6,000百万円 |
営業利益 | 461百万円 | 248百万円 | 422百万円 |
経常利益 | 485百万円 | 265百万円 | 442百万円 |
当期純利益 | 368百万円 | 227百万円 | 308百万円 |
1株当たり純資産 | 4,996円 | 5,092円 | - |
自己資本比率 | 76.10% | 77.71% | - |
1株配当 | 100円 | 110円 | 115円 |
発行済株式数 | 1,240,000株 | 1,240,000株 | - |
営業CF | 578百万円 | 455百万円 | - |
投資CF | -340百万円 | -258百万円 | - |
財務CF | -204百万円 | -106百万円 | - |
売上高営業利益率 | 7.75% | 4.60% | 7.03% |
配当性向 | 27% | 49% | - |
配当金 | 101百万円 | 112百万円 | - |
①業績チェック
売り上げは微増傾向。営業利益は微増傾向だったもののコロナで結構食らってしまって減益中。それでも黒字はキープして今期は営業利益率7%まで戻す予定。コロナ前は8%を超えた年もある。
②財務チェック
自己資本比率は77%と超優秀。有利子負債が6億あるものの、利益剰余金は46億なので明日にでも返せる状況。コロナ禍でもきちんと資産をきづいています。
③配当チェック
ずーっと増配を続けてきたものの、2018年10月期に減益による減配。減配リスクあるのかなと思ったのですが、コロナ禍真っ只中で業績落とした2020年10月期に増配。
これは原因を見なければということで有価証券報告書を見たのですが、明確な方針はないようです。
配当性向を見ていくと、減益なのに増配した2020年10月期でさえ44%と余裕あり。今期予想では40%弱。これまでが30%いかないくらいだったのを、40%を目安に変更したのかもしれません。
配当性向の低い会社にしておくと、業績落としても安心だよねというのが分かる会社ですよね。
4.事業内容
事業セグメントは3つ①フィルター②燃焼機器③その他
フィルター部門の国内におきましては、自動車用フィルター業界は、自動車メーカーの生産ライン、カーディーラーに供給するフィルターメーカー(以下、純正メーカー)とカーショップ、ガソリンスタンド及び整備工場等に供給するフィルターメーカー(以下、市販メーカー)に大きく2つに分かれます。純正メーカーは、取引先の自動車メーカー、カーディーラー以外にも他の自動車メーカーのフィルターを品揃えして、補修用として市販メーカーの納入先にも販売しております。よって、自動車用フィルター市場は、純正メーカー、市販メーカーが入り混じって激しい競争を繰り広げており、特に価格の面では、新興国で製造された安価な商品が増加し、激しい価格競争にも晒されております。輸出におきましては、当社ブランド「VIC」を約40年間、海外の日本車向けに販売しておりますが、日本のフィルターメーカー、海外のフィルターメーカーと品質、価格等で激しい競争を展開しております。さらに、燃焼機器部門におきましては、プレス加工技術を活かし、1976年から風呂釜用バーナを製造するようになり、現在は、厨房機器メーカー、ボイラメーカー及びコインランドリーメーカー等にガスバーナ、熱交換器等を販売しております。
(その他)
ティッシュケース及び灰皿等の販売をしております。
2020年10月期有価証券報告書より抜粋
セグメントごとの利益を見ると、ほぼほぼフィルター部門で稼いでいる会社のようです。
当社は、内燃機関用、産業機械用特殊フィルター、燃焼機器の2本柱で事業を営んでまいりましたが、10年、20年先を見据えると電気自動車の保有台数が増加し、ガソリン車、ディーゼル車は減少していくことが予測されます。そのような状況においても企業を存続するためには、新たに第3の柱を見つけなければなりません。数年先を見据え、2019年5月に開発部を新設し、部長を含め2名体制で取り組むようにしました。今後は、M&Aを含めた多方面からの情報収集活動に取り組んでまいります。
2020年10月期有価証券報告書より抜粋
フィルターはどうやらガソリン車用のもののようです。
これから電気自動車が増えると使われなくなってしまうのですね。
5.買う?買わない?
買いです。ただし条件付き。
業績、財務、配当どれもパーフェクトに近い構成。
ただし、電気自動車の行方のみ気になります。
とはいえここ10年で一気に進むとも思えません。
なので10年先を見据えて、電気自動車系の株とミックスする必要があります。
電気自動車系の高配当株を探していきます。
最後に
投資は自己責任です
今回の記事はあくまで個人的見解を述べたもので、この銘柄への投資・非投資をオススメするものではありません