JT(2914)の買い増しはやめろ!高配当株の今後を分析

今日は、高配当株2914 JT(日本たばこ産業)を分析していきます
決算情報はirBANKを一緒にみてください。

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1.基本情報

株価
2,162.5

予想配当利回り
6.00%

事業内容
たばこ製品の製造・販売

2.財務・配当チェック

 2019/12連結(実績)2020/12連結(実績)2021/12連結(予想)
売上高2,175,626百万円2,092,561百万円2,080,000百万円
営業利益502,355百万円469,054百万円363,000百万円
経常利益465,232百万円420,063百万円-
当期純利益348,190百万円310,253百万円240,000百万円
1株当たり純資産1,501円1,422円-
自己資本比率47.95%46.88%-
1株配当154円154円130円
発行済株式数2,000,000,000株2,000,000,000株-
営業CF540,410百万円519,833百万円-
投資CF-123,571百万円5,354百万円-
財務CF-333,832百万円-297,404百万円-
売上高営業利益率23.09%22.42%17.45%
配当性向78%88%-
配当金273,162百万円273,234百万円-

①業績チェック

売り上げは2兆円越えの超巨大企業。それでいて営業利益率は脅威の20%越えの超優良会社。

なんですけど、売り上げ利益ともに減少傾向。タバコ産業の悲しさ。

コロナ禍ということもあり、今季の営業利益予想は大幅減。営業利益率も20%を切ってしまいそうです。

②財務チェック

自己資本比率は落ち続けて47%と50%を切ってきてしまっています。

利益剰余金は2兆8000億ありますが、有利子負債も1億近く。

やばくはないですが、あやしい感じです。

③配当チェック

増配傾向だったのですが、2021年12月期は歴史的減配を発表。

配当性向が90%近くまで上がってきてしまっていたのに加え、大幅減益予想なので仕方ないでしょう。

4.事業内容

タバコということで、やはり昔に比べたら吸う人は減っていますよね。

国内たばこ事業2019年12月期2020年12月期増減率
紙巻総需要(注1)1,2511,149△8.2%
紙巻販売数量(注2)755687△9.0%
自社たばこ製品売上収益5,6895,157△9.3%
調整後営業利益1,8721,681△10.2%

年間ベースで10%の減益とやばい状況。これはコロナ禍なので、前年度も見ると

国内たばこ事業2018年12月期2019年12月期増減率
紙巻総需要(注1)1,3361,251△6.3%
紙巻販売数量(注2)820755△7.9%
自社たばこ製品売上収益5,8245,689△2.3%
調整後営業利益2,0901,872△10.4%

やっぱり10%減益しているやないかい!笑

コロナ関係なくやばい。

とはいえJTのお客さんは海外にもいます。

海外での売り上げはというと

海外たばこ事業
(参考:ドルベース)
2019年12月期2020年12月期増減率
自社たばこ製品売上収益11,49611,7242.0%
(7.0%)
調整後営業利益3,1263,1811.8%
(16.8%)

ということでむしろあがっているんですよね。

あとは医薬品や食品もやっているのですが、本業をカバーできるほどではないです。

医薬品はロイヤルティの関係で結構波もあるようです。

世界での売り上げが今後伸びていくかというと、そうでもないです。

やはり国際的にもタバコは悪という認識は強まっていますので、投資家たちのお金も集まりにくくなっています。

5.買う?買わない?

かいません。

配当金投資は20年先を見越した投資をしたいと考えています。

20年後も需要があるのかないのか、そこが大事。

現在の配当利回りがどんなに高くても、20年後の利回りはどうでしょうか?

売ろうと思っても株価も下がってしまって売りようがなくなってしまいます。

JTについては、子どもに引き継ぐレベルの長期投資は少し考えものですよね。

最後に

投資は自己責任です
今回の記事はあくまで個人的見解を述べたもので、この銘柄への投資・非投資をオススメするものではありません

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